久我くんの過保護が止まらない!

ソースの匂いに、陽菜のお腹が小さく鳴った。

「……」

「……聞こえた?」

「聞こえた。」

「忘れて!」

「無理。」

湊は小さく笑うと、財布を取り出した。

「おっちゃん、一舟。」

「はいよぉ!」

「え、えっ?」

陽菜が慌てる。

「自分で払うよ!」

「ええって別に」

「でも!」

「誘ったん俺やし。」

さらりと言って千円札を渡してしまう。

「ほら。」

出来たてのたこ焼きを受け取り、陽菜へ差し出した。

「熱いから気ぃつけや。」

「……ありがとう。」

嬉しそうに受け取る陽菜を見ているだけで、湊は満足だった。