久我くんの過保護が止まらない!

うん。

たぶん大丈夫。

ネットで何回も動画を見ながら悪戦苦闘した成果なのか、

それなりには綺麗に結べている。

髪も自分でまとめた。

ゆるく編み込んで、丸い硝子玉のついた簪を挿すと―――

(少しは大人っぽくなったかな)

……ちなみにお父さんはというと、案の定、まったく戦力にならなかった。

「陽菜ー!これ浴衣の帯ってどこ締めるんだー!」

「お父さんが聞く側なの!?」

「いやほら、一応確認!」

「確認とかじゃないから!」

結局、頼れたのはスマホだけだったのだ。

「よし……」

深呼吸を一つ。

巾着を持って部屋を出る。

階段を下りると、恒一が目を丸くした。

「おぉ……」

「……変?」

「いや。」

恒一は数回瞬きをしてから、ふっと笑う。

「お母さんにそっくりになったなぁ。」

「……」

一瞬だけ胸が温かくなる。