久我くんの過保護が止まらない!

「ちょ、ちょっと……?」

振り返ろうとしても、後ろから抱き寄せられているせいで顔が見えない。

見えるのは、肩越しに回された腕だけ。

「おーい.....湊?」

「……」

返事がない。

代わりに、小さく息を吐く音だけが聞こえた。

「どうしたの?」

「……陽菜。」

「うん?」

少しだけ低い声。

どこか拗ねたような響きだった。

「最近さぁ」

「ん?」

「渚とばっか喋っとるやん。」

陽菜がきょとんとする。

「そうかな?」

「そうやし。」

何やら不機嫌そうだ。