久我くんの過保護が止まらない!

陽菜がぱちぱちと瞬きをした。

「へぇ〜」

「掲示板に貼ってあった」

「そうなんだ」

会話が終了しかけた。

陽菜は普通に鞄を持ち上げ、帰る気満々。

湊は数秒固まった。

違う、そうじゃない。

伝わってない.......というか、伝える気がなさすぎた。

「陽菜。」

「うん?」

「祭り……行く?」

言った。

言ってしまった。

陽菜がきょとんとする。

「誰と?」

「俺と」

言った瞬間。

湊は少しだけ後悔した。

(っ、言い方。

もっとこう.....なんかあったやろ。)

だが、陽菜はそんなこと気にもしていなかった。

「えっ」

目を丸くする。

「湊がお祭り?」

「何やねんその反応」

「だって人混み嫌いじゃん」

「嫌いやね」

「暑いのも嫌いじゃん」

「嫌いや」

「じゃあなんで?」