久我くんの過保護が止まらない!

◇ ◇ ◇ 

放課後。

ホームルームが終わった。

数秒。

数十秒。

なかなか言い出せない。

「湊?」

陽菜が首を傾げた。

「どうしたの?」

「……別に」

反射的に逃げた。

陽菜は怪訝そうな顔をする。

「何かあるでしょ」

「ない」

「ある」

「ないて」

「あるもん」

いつものやつだった。

結局陽菜には勝てない。

湊は小さく息を吐いた。

「……夏祭り」

「ん?」

「来週」

「うん」

「あるらしい」