元カノの恋愛小説が映画になったので、忘れたはずの初恋が大ヒット上映中です

レストランでの食事を終えて帰ってきた俺は、風呂も入らずにソファへ倒れ込んだ。

疲れた。

何に一番疲れたかは分からない。

佐藤さんの飄々とした態度。

未来の意味の分からない応援。

そして――知らなかった理緒の一面。

俺は、今日は何のためにレストランへ行ったのだろうか。

未来に理緒と会わせてやれたのは、兄としては嬉しかった。

でも、本当の目的はそれではなかった気がする。

理緒に会いたかったから、としか言えない。

では、俺は理緒に何を求めていたのか。

今となっては、それが何だったのか、うまく言葉にできなかった。