その手を、もう離さない


一方の翡翠も、静かに美都を見つめていた。

最近の美都は本当に変わった。

もちろん根本的な部分は変わらない。

相変わらず不器用だし、素直じゃない。

照れるとすぐ目を逸らすし、恥ずかしいことを言った後は黙り込む。

でも、その不器用さの奥にあるものが少しずつ見えるようになった。

優しさも。

安心も。

信頼も。

全部。

付き合う前から感じてはいた。

けれど今は違う。

ちゃんと伝わってくる。

隠そうとしても隠しきれていないから。

それが少し可愛くて、少し愛しかった。