その手を、もう離さない


考えれば考えるほど分からなくなる。

むしろ自分達は付き合う前から距離が近すぎた。

だから余計に変化が見えない。

「知らん」

結局そう答えると、翡翠が吹き出した。

予想通りだったらしい。

その笑顔を見ながら、美都はふと思う。

本当に変わっていないのだろうか。

以前と同じだろうか。

答えは違う気がした。

確かにやっていることは同じだ。

でも気持ちは違う。

以前よりずっと。