その手を、もう離さない


どうやら自爆したらしい。

言った本人が照れている。

その姿を見ていると、少しだけ気持ちが落ち着いた。

ずるい。

本当に。

人を照れさせるだけ照れさせて、自分も同じように照れるのだから。

翡翠は視線を泳がせながら小さく呟く。

「そ、そうだけど……」

「そうだけど?」

美都が聞き返す。

すると翡翠はさらに赤くなった。

そして。

「改めて言われると恥ずかしいじゃん……」

そう言って顔を隠した。