その手を、もう離さない


「いや、最近毎日だから」

そう言われて初めて、美都は少し考えた。

毎日。

確かにそうだった。

昼休みになると踊り場へ行く。

翡翠がいる。

話す。

それだけだ。

けれど、それが何か問題だろうか。

特におかしいことだとは思えない。

むしろ自然だった。

当たり前だった。

そう思った瞬間、自分の中で何かが引っ掛かる。

当たり前。

いつからだろう。

翡翠と過ごす昼休みが、当たり前になったのは。