恐怖探偵団と呪われた願い事

先月までクラスメートとすらほとんど関わらなかった麗奈は、他クラスの生徒の名前を言われてもわからない。桜が顔を顰めながら言う。

「あの三人、この学年どころか他学年でも有名な問題児よ!人をいじめたり、色んなところで迷惑かけてるって聞いたわ!」

「あの三人も私たちと同じ五年生?」

麗奈の問いに対し、優斗が頷く。そして名前を教えてくれた。そばかす顔の男子は八田英(はったあきら)。そしてその取り巻きである飯田健(いいだけん)と向原伸(むかいはらしん)。三人も五年四組の生徒である。

「水谷さん、あの三人に四月から目を付けられているみたいで、あんな風に嫌がらせをされてるみたいなんだ」

「無抵抗の子を狙ってやっているのよ。本当にムカつくわ!」

優斗が真希の走って行った方を心配そうに見つめ、桜は怒りを露わにする。そんな中、麗奈は胸がザワザワと嫌な音を立てるのを感じた。



翌日、一限目は国語の時間である。麗奈は教科書とノートを机の上に出し、授業が始まるのを待った。教室のドアが開き、国語の教科書などを持ってきたみずきと、副担任である末良夜々(すえよしよよ)が教室に入ってくる。