恐怖探偵団と呪われた願い事

「そんなにその絵が幼稚だって言うなら、君たちはもっとすごい絵が描けるってことだよね?僕に見せてよ。ゴッホやレオナルド・ダ・ヴィンチ、モネやピカソみたいな絵が描けるってことだよね?」

男子たちは優斗が笑わないことに表情を強張らせた。その額に汗が浮かぶ。そばかすの男子がノートを床に叩き付ける。

「お前、うっぜーな!!行こうぜ!!」

男子三人は悪態を吐きながら足早に去って行く。桜が素早く優斗に駆け寄った。

「優斗くん、かっこよかった!」

「桜ちゃん、見てたの?恥ずかしいな……」

優斗は照れたように笑う。そして、その目が廊下に投げ捨てられたノートを拾う女子生徒に向けられた。

「水谷さん、大丈夫?」

女子生徒はびくりと肩を震わせた後、ペコリと頭を下げて走っていった。麗奈は優斗に「海の知り合いなの?」と訊ねる。優斗は口を開いた。

「水谷真希(みずたにまき)さん。クラスは五年四組で、僕と同じ美術クラブに所属してるんだ」

「そうなのね」