恐怖探偵団と呪われた願い事

男子生徒がノートを広げる。そこには、童話に登場するようなお姫様のイラストが描かれていた。ふんわりとウェーブがかったロングヘアーには豪華なティアラが煌めき、リボンやレースで豪華に飾られた可愛らしいデザインのドレスを着て、ロンググローブとハイヒールを身に付けている。

「ギャハハハハハハ!何だよこの絵!」

「幼稚園児かよ!夢見る乙女ってか!」

二人の男子が下品な笑い声を上げる。女子生徒の目から涙が溢れた。

(何あいつら……)

麗奈は冷めた目で男子たちを見ていた。隣にいる桜は拳を震わせている。その目には怒りがあった。

「人の好きなものを馬鹿にするなんて……!」

桜がそのまま男子たちに向かって大股で歩いていく。麗奈が止めようとした時だった。桜よりも先にスッと優斗が割って入る。その目は冷ややかなものだった。

「君たち、何してるの?」

「いや、こいつがこんな幼稚な絵を描いてるからさ〜」

男子たちはヘラヘラと笑っているものの、優斗の表情は変わらない。優斗はスケッチブックを見て口を開く。