恐怖探偵団と呪われた願い事

夜々も真希の手に触れた。

「水谷さん。呪いを使うまで追い詰められていたんですね。教師として、あの三人を止められなかったことを謝罪します。ごめんなさい」

真希の嗚咽が廊下に響く。異形たちの姿が次々と砂になり、消えていく。驚く麗奈に対し、みずきが口を開く。

「言葉が時に呪いとなってしまうこともあるの。……真希ちゃんの中から、呪いが消えた証よ」

麗奈の耳に、生徒たちの騒めきが戻ってきた。時間が動き始めたのだ。

「……終わったのね」

麗奈は安堵の息を吐く。亮太が「やったな!」と笑いかけた。その眩しい笑顔に、麗奈も微笑みを浮かべていた。



七夕も終わり、しばらく経った頃。真希が引っ越すことになったとみずきと夜々から聞き、麗奈たち恐怖探偵団は四組へと向かった。真希は「先生から聞いたんだね」と薄く笑った後、スカートを握り締める。

「お父さんの仕事の都合で、三重県に引っ越すことになったんだ」

「三重県といえば、赤福餅にシェル・レーヌ!へんば餅もおいしいよね!」

日向が真希「笑いかけると、鞠が「さすがお菓子博士!」と日向の頭を撫でる。日向の頰が赤く染まった。亮太が口を開く。