恐怖探偵団と呪われた願い事

「図書室に本を返しに行こうと思って。勉強はどうせ放課後塾あるし」

麗奈が借りた本を二人に見せると、「あたしたちも本返しに行くところだから、一緒に行こう」と鞠に誘われた。麗奈は断らず、三人で話しながら歩く。少し前の麗奈なら、想像すらしていなかったことだ。

「二人はどんな本を借りたの?」

ミステリー小説を借りていた麗奈が訊ねると、鞠は「あたしはこれ!」と犬のノンフィクション作品を見せる。蕾は「あたしはこれ借りたよ!」と猫の写真集を見せた。麗奈は苦笑する。

「二人とも本当に犬や猫が好きなのね」

その言葉に対し、二人は「うちにいるからね!」と返す。蕾が「そういえば」と言った。

「れいにゃはどっち派なの?」

「どっち派って?」

「犬派か猫派かってこと!」

鞠がどこか緊張したように言う。麗奈は少し考えた後、口を開いた。しかし彼女が言葉を発する前に、「ふざけんなよ!!」という大声が響く。三人の肩がびくりと跳ねた。

「な、何?」