恐怖探偵団と呪われた願い事

優斗の言葉に、張り詰めていた教室の空気が少し穏やかになった気がした。いくら苦手な生徒であっても、「死」を願うのはあまりにも残酷だと心の片隅ではみんな思っている。

「少しは、学校が平和になるといいけど……」

日向が不安そうに呟いた。

やがてホームルームの時間になり、みずきと夜々が教室に入って来る。普段は穏やかで優しい二人だが、今日は表情がどこか固い。

「四組の八田くんが交通事故に遭ったこと、みんな誰かからもう聞いちゃってるよね?」

みずきが教室中を見回す。麗奈たちは一斉に頷いた。夜々が咳払いをし、口を開く。

「八田くんは入院することになりましたが、命に別状はありません。皆さんはいつも通り授業を受け、遊び、八田くんが元気にまた学校に来れるように祈りましょう」

そう言った後、みずきと夜々はいつものような穏やかな雰囲気に戻り、連絡事項などを言い始めた。麗奈は、寒気が止まらなかった。廊下から嫌な雰囲気が漂っている。

(この嫌な雰囲気は何?あの短冊?)