恐怖探偵団と呪われた願い事

「人前で異能力はあまり使っちゃいけないんだ。異能力を持っている人は少ないから、びっくりさせちゃう!それにれいにゃの異能力じゃ、溺れてる人は助けられない!」

「じゃあ、どうしたらーーー」

混乱する麗奈に対し、みずきが「大丈夫よ」と安心させるように肩を叩く。そして小声で言った。

「異能力・東雲を結んで」

刹那、激しい波がプールに起こった。波が生徒たちを全員プールサイドの上に連れていく。溺れていた英は激しく咳き込んでいた。

「……もう大丈夫よ。私の異能力は、奇跡を起こすことができるの。ただし、誰かの命の危険が迫っている時にしか使えないんだけどね」

みずきはそう言って笑いかける。夜々と四組担任が英に駆け寄っていた。亮太たちは青ざめた顔を見せ、他の生徒たちは戸惑った顔をしている。

プールの授業は、途中から中止となった。



そのプールの授業の次の日、麗奈があの手のことについて考えながら登校していた時だった。「氷室さん!!」と慌てた様子の鞠が駆け寄ってきた。