恐怖探偵団と呪われた願い事

「氷室さん。そろそろ着替えに行かないと授業始まっちゃうわよ」

「あっ、そうね」

「さーちゃん!れいにゃ!早く着替えに行こ!」

蕾と鞠が麗奈と桜を呼ぶ。麗奈もプールバッグを手に、教室を出た。プールの授業の際、男子は教室で、女子はプール横の更衣室で着替えることになっている。

麗奈はワンピースを脱ぎ、水着を着る。本来、プール授業では学校指定の水着を着る学校が多いのだが、若葉台小学校では水着は自由である。

「氷室さんの水着、可愛い!」

鞠と桜が声を上げた。麗奈は、黒いレース素材のワンピースタイプの水着を着ている。母親や麗奈が選んだものではなく、家政婦の黒瀬美奈子(くろせみなこ)が選んだものだ。

「家政婦さんが「これを着てください」って買ってきてくれて……。みんなはお母さんと選んだの?」

麗奈の問いに三人は頷く。蕾が「見て見て〜!」とその場でモデルのようにくるりと回った。蕾の水着には、人気のキャラクターが描かれている。

「可愛いでしょ!?お母さんが買ってくれたんだ!!」