恐怖探偵団と呪われた願い事

「もっとみんなと仲良くなりたい」

麗奈が心の片隅で密かに思っていることである。そして、両親には決して言えない願い事だ。

(お父さん、お母さん、願うくらいならいいでしょ?)

六月、麗奈の運命は大きく変わった。それまで歩いてきた両親に敷かれたレールに、新しい道が突然現れた。その道の先を、亮太たちは歩いている。そして、麗奈自身もーーー。

「うわ!!何だよこの短冊!!」

大きな声が廊下から響いた。麗奈たちは顔を見合わせ、廊下に出る。みずきと夜々も教室から出てきた。

「どうしたんですか?」

「何かあったの?」

みずきと夜々が五年四組の生徒に話しかける。五年四組の教室前に置かれた笹の葉に短冊を吊るそうとしていた男子生徒は、「これ……」と笹の葉を指差す。そこには、真っ黒な短冊が吊るされていた。

「先生、黒い短冊なんて用意されたんですか?」

夜々が五年四組の担任に訊ねる。担任は「いえ。用意したのは、青と赤と黄色と白と紫だけです」と首を横に振った。

(何この短冊……。見たくないわ……)

麗奈の中で不快感が募っていく。黒い短冊には、「呪」とだけ書かれていた。