一人一枚短冊が配られていく。麗奈の元には青い短冊が置かれた。麗奈は何も書かれていない短冊を見つめ、指でなぞる。
(七夕の短冊なんて、人が話しているのを聞いたことはあるけど書いたことはなかったわ……)
麗奈は鉛筆を持ったまま短冊を見つめる。何を書けばいいのかわからないのだ。
(何を書いても、お父さんたちはーーー)
麗奈はスカートを握り締める。すると、教室を歩いて見回っていた夜々に声をかけられた。
「麗奈ちゃん。どうかしましたか?」
「あっ……。えっと、何を書くべきかわからなくて……」
「麗奈ちゃんの書きたいように書けばいいんですよ。みんなの願い事を見せてもらいますか?」
夜々の提案に麗奈はどう答えるべきか迷う。その時、亮太が黄色の短冊を手にやって来た。
「麗奈!俺の短冊、見せてやるよ!」
「雷……」
亮太が短冊を見せる。そこに書かれていたのは、「世界征服」だった。麗奈はフッと笑ってしまう。亮太に世界征服できるほどの権力は存在しない。
(七夕の短冊なんて、人が話しているのを聞いたことはあるけど書いたことはなかったわ……)
麗奈は鉛筆を持ったまま短冊を見つめる。何を書けばいいのかわからないのだ。
(何を書いても、お父さんたちはーーー)
麗奈はスカートを握り締める。すると、教室を歩いて見回っていた夜々に声をかけられた。
「麗奈ちゃん。どうかしましたか?」
「あっ……。えっと、何を書くべきかわからなくて……」
「麗奈ちゃんの書きたいように書けばいいんですよ。みんなの願い事を見せてもらいますか?」
夜々の提案に麗奈はどう答えるべきか迷う。その時、亮太が黄色の短冊を手にやって来た。
「麗奈!俺の短冊、見せてやるよ!」
「雷……」
亮太が短冊を見せる。そこに書かれていたのは、「世界征服」だった。麗奈はフッと笑ってしまう。亮太に世界征服できるほどの権力は存在しない。



