捨てられた元最強総長は、元敵総長やその部下から愛されてます。

みんなで別れて、私達は野菜売り場へ向かう
「へぇ〜野菜がこんなに…」
おぉ〜と感激している遥さんに思わずふふっと笑いが漏れる
遥さんって大人びてるけど、今はまるで小さな子供みたい…。
「…で、何を買うんだっけ?」
「あっ。じゃがいもと人参。あと玉ねぎと…
サラダ用にレタスとツナとトマト…」
そう言っていると、遥さんが小さく「…トマト」と反応したことに気がつく
「遥さん?」
「えっあ、ごめんごめんっ
続けて?」
いつもの笑顔に戻ったけど、やっぱり何か変。
…あ。もしかして…
「…トマト、嫌い?」
ギクッと明らさまに反応した遥さん。
「…バレちゃったか。」
そう呟きながら頬を赤らめている姿は、まるで幼子のようで。
可愛くてつい、フフッと笑ってしまう
「…笑うなんて、酷いなぁ」
少しムスッとした姿もまたレアで可愛く思える。
「ごめんなさいっ…
でも、凄く可愛くてつい…ふふっ」
「…結彩ちゃん、これは内緒ね?
特に蓮也と真皇。絶対笑うから」
蓮也と真皇が、遥さんのトマト嫌いを知って笑う…
その姿も容易に想像ができて、笑ってしまう
「ふふっもちろんっ…!
じゃあトマトはやめましょうか」
「…ありがとう。」
今日は遥さんのレアな姿を見れた、素敵な日になった。

「…ていうか、僕の秘密知られちゃったけど…
結彩ちゃんはない?苦手なものとか」
「私は特に…
あ、でも苦いのは苦手かな。
蓮也達が飲むコーヒーとか、大人っぽくて憧れるけど…」
「確かに、結彩ちゃんは甘いものとかの方が好きそうだよね。
解釈一致っ」
「そうかな?
でも甘いのが好きなのはほんとっ」
「じゃー隠し事とかはあるの?」
…あ。
「俺は結構あるけど…でも、結構話してもいるかな。
どうせトマトは知られちゃったし。後は…
…結彩ちゃん?」
…どうしよう…。
どうしようどうしようどうしようっ…
「結彩?」
ハッ!
「大丈夫か?」
振り返ると、お肉を探しに行っていたはずの蓮也。その後ろには真皇や季也さんもいた。
「…あ、えと…
うんっ!大丈夫っ…!
つい考え事しちゃって…!」
「そうか。」
「ていうかそのお肉、大きすぎない?」
「そうー?」
「だから言ったろ。
デカすぎても食べれねーぞって」
「えーでも結彩ちゃんのご飯美味しいから俺、ぺろっといけるよー?」
「…確かに」
…秘密。
『じゃー隠し事とかはある?』
…誰にも言えない、私の〘 隠し事 〙
まだ、みんなにはいえないけど…
──この関係は、まだ壊したくない。