「もうここには来るな。」
「私がなにかしちゃったなら謝る!だからっ…!」
「弱いお邪魔はここから出ていけ。」
バタン
…あぁ、私はもう取り戻せないんだ。
彼への恋も、愛も。
仲間との友情も、絆も…全て。
その扉の閉まる音と同時に、私の中で全てが消え去った。
…そう、私は今日この瞬間で、
─何もかもを、失った。
私 咲月 結彩。
両親は早くに亡くなり、一人暮らしをしている。
こんな私は何処にでもいる平凡な女の子…ではない。
なぜなら、4つの暴走族の内の1つ〖神風〗というグループの女総長をしているからだ。
前総長とは縁があり、私を神風へと誘ってくれた。
そこで現副総長の巳風 玲音や幹部の朝桐 七桜、波野 葵 達と出会った。
私は容姿で色々あって、ヴィッグに大きな眼鏡をしていた。
でも本当の自分を見せない私にも、彼らは変わらず接してくれた。
みんないい人たちばかりで、いつも楽しかった。
それだけでも十分だったのに、こんな私を『結彩ならできるよ!』と言って総長にまでしてくれた。
そして私は密かに玲音に恋をしていた。
いつも強くて、かっこよくて。私をいつも守ろうとしてくれる優しい人。
ゲームは苦手で、いつも最下位で。
小さい子はほっとけなくてお世話を焼いてくれる彼にいつの日からか、ずっと片思いをしていた。
そんな幸せな日々はずっとずっと
─続いていくと思っていた。
ガシャンッ
「結彩にはもう、総長を降りてもらう。」
「え…?あ、私なにかしちゃった?
理由は…?」
「お前が弱すぎるんだよ。」
「え…?」
弱、すぎる…?
「いつもへらへら笑って。
前総長にただ昔馴染みだからかしんねーけど推薦してもらっただけの奴の癖にさぁ〜?
その上なんか地味だし?」
「七桜…?」
「同感。
守られてるだけで強いと思った思い上がりが総長なんか務まらないんだよね〜」
「葵…?」
「いっつも、吐き気がしてた。」
「れ、おん…?」
「っつーわけで…
さっさと出てってよ、結彩。
いや…
…前総長の地味子ちゃん♪」
「っ…!」
思い上がり…だったの?
今まで、私がずっと見てきた、彼らはっ…
─嘘、だったの?
「じゃあね、地味子ちゃーんっ」
「ま、可哀想だからここにある荷物は後で送ってあげるよ。」
「もうここには来るな。」
「ごめん!
私がなにかしちゃったなら謝る!だからっ…!
っ…あっ…!」
最後に見上げた彼らの目には、以前から見てきた大好きだった瞳じゃない。
"軽蔑""興味がない"。
そんな、氷のような冷たい瞳。
「弱いお邪魔はここから出ていけ。」
バタン
─恋も友情も仲間も絆も、全て失った瞬間だった。
「っ…
…ごめ、ん…みんな…。」
私は1人、誰にも宛てた言葉かも分からない謝罪を1人呟いた。
そして私の涙を誤魔化すかのように沢山の雨粒が降り注ぎ、辺り一面は霧に隠れた。
行く宛てもなく、フラフラと街をさまよう。
やがてなにかにつまづいて、地面に手を着く。
…冷たい。寒い。苦しい。暑い。
色んな感情が頭と心をぐるぐる駆け巡る。
…誰か、…っ、助けてっ…
「大丈夫か?」
え…?
─私の前に、一筋の光が舞い降りた。
「私がなにかしちゃったなら謝る!だからっ…!」
「弱いお邪魔はここから出ていけ。」
バタン
…あぁ、私はもう取り戻せないんだ。
彼への恋も、愛も。
仲間との友情も、絆も…全て。
その扉の閉まる音と同時に、私の中で全てが消え去った。
…そう、私は今日この瞬間で、
─何もかもを、失った。
私 咲月 結彩。
両親は早くに亡くなり、一人暮らしをしている。
こんな私は何処にでもいる平凡な女の子…ではない。
なぜなら、4つの暴走族の内の1つ〖神風〗というグループの女総長をしているからだ。
前総長とは縁があり、私を神風へと誘ってくれた。
そこで現副総長の巳風 玲音や幹部の朝桐 七桜、波野 葵 達と出会った。
私は容姿で色々あって、ヴィッグに大きな眼鏡をしていた。
でも本当の自分を見せない私にも、彼らは変わらず接してくれた。
みんないい人たちばかりで、いつも楽しかった。
それだけでも十分だったのに、こんな私を『結彩ならできるよ!』と言って総長にまでしてくれた。
そして私は密かに玲音に恋をしていた。
いつも強くて、かっこよくて。私をいつも守ろうとしてくれる優しい人。
ゲームは苦手で、いつも最下位で。
小さい子はほっとけなくてお世話を焼いてくれる彼にいつの日からか、ずっと片思いをしていた。
そんな幸せな日々はずっとずっと
─続いていくと思っていた。
ガシャンッ
「結彩にはもう、総長を降りてもらう。」
「え…?あ、私なにかしちゃった?
理由は…?」
「お前が弱すぎるんだよ。」
「え…?」
弱、すぎる…?
「いつもへらへら笑って。
前総長にただ昔馴染みだからかしんねーけど推薦してもらっただけの奴の癖にさぁ〜?
その上なんか地味だし?」
「七桜…?」
「同感。
守られてるだけで強いと思った思い上がりが総長なんか務まらないんだよね〜」
「葵…?」
「いっつも、吐き気がしてた。」
「れ、おん…?」
「っつーわけで…
さっさと出てってよ、結彩。
いや…
…前総長の地味子ちゃん♪」
「っ…!」
思い上がり…だったの?
今まで、私がずっと見てきた、彼らはっ…
─嘘、だったの?
「じゃあね、地味子ちゃーんっ」
「ま、可哀想だからここにある荷物は後で送ってあげるよ。」
「もうここには来るな。」
「ごめん!
私がなにかしちゃったなら謝る!だからっ…!
っ…あっ…!」
最後に見上げた彼らの目には、以前から見てきた大好きだった瞳じゃない。
"軽蔑""興味がない"。
そんな、氷のような冷たい瞳。
「弱いお邪魔はここから出ていけ。」
バタン
─恋も友情も仲間も絆も、全て失った瞬間だった。
「っ…
…ごめ、ん…みんな…。」
私は1人、誰にも宛てた言葉かも分からない謝罪を1人呟いた。
そして私の涙を誤魔化すかのように沢山の雨粒が降り注ぎ、辺り一面は霧に隠れた。
行く宛てもなく、フラフラと街をさまよう。
やがてなにかにつまづいて、地面に手を着く。
…冷たい。寒い。苦しい。暑い。
色んな感情が頭と心をぐるぐる駆け巡る。
…誰か、…っ、助けてっ…
「大丈夫か?」
え…?
─私の前に、一筋の光が舞い降りた。

