田他里町(たたりまち)の怖い話【200文字怪談】

クラスの女王様のA美。可愛くて目立つ彼女は、地味で読書好きな私をいじめる。図書室までついて来た。
「ねえ、読んだらヤバイ本とかないの?
呪いの本とかさ」
ニヤニヤ絡む彼女に私は唇を噛む。
いつも紫のブローチをつけた司書先生が、A美に一冊の古い本を手渡す。
「ええ、お望みの読んだら『いけない』本よ」
嬉しそうに持ち帰ったA美は、翌日から学校に来なくなった。
先生、ありがとう。私の秘密のお姉ちゃん。