田他里町(たたりまち)の怖い話【200文字怪談】

風をぐんぐん切って今日も進む。いい景色。
片手にスマホ。
「見て、虹だよ!」
カシャ!
その瞬間、景色がひっくり返った。
……ガシャン。あわわわ。
気づくと僕は、深い霧の中に立っていた。
ここはどこ、アイツは?
目の前には、大きな虹の橋。でも渡る気になれなくて、引き返したんだ。
三途の川のほとり。
まだスマホを握りしめているアイツを見つけ、僕は思いきり吠えてやった。
飼い主のバカ、ワォーン!