【二百文字】怪談集

山奥の別荘で四杯目のかき氷を食べていると、叔父がこの山の雪女の怪談をしてくれた。
「どうだ、寒くなったろ、雪也くん」「全然だよ」
その夜、猛烈な冷気で目を覚ます。真夏なのに窓の外は猛吹雪。
凍りつく白い吹雪の中で美しい女と目が合った瞬間、僕は窓を開けていた。
母の冷たい腕に抱かれる。
「やっと会えた。人の街は暑すぎただろう?」
母が笑う。白く凍る自分の指を見て、僕はすべてを思い出し目を閉じた。