【二百文字】怪談集

リーンリンと虫の音が未来を教えてくれる、不思議なアプリをインストールした。
『上履きが盗まれる』『英語の教科書が消える』——どちらも本当だった。

怖くなって学校を休んだ部屋で、スマホが震えた。

『10秒後、後ろの窓が割れます』
振り返ると、虫川くんが月明かりの中で儚く微笑んでいた。
手には大きなハンマー。

「やっと会えたね、姫虫様。
あなたのハートを、いただきにきたよ」 ガシャーン!