半ズボンの虫川くんはお金持ちの「虫王子」
細い指で注射器を器用に操り、珍しい蝶の標本をつくる。
彼のノートに記された「先生が入院する」「犬が死ぬ」という予言は、ことごとく的中した。
震える私に、彼は寂しげに微笑む。
「予言じゃないよ。虫の知らせさ」
背後には巨大な標本箱。そこに並ぶのは、なぜか少女のドレスと靴。
「いつか、僕だけの姫虫さまに」
窓の外で、リーンリーンと虫が鳴いた。
細い指で注射器を器用に操り、珍しい蝶の標本をつくる。
彼のノートに記された「先生が入院する」「犬が死ぬ」という予言は、ことごとく的中した。
震える私に、彼は寂しげに微笑む。
「予言じゃないよ。虫の知らせさ」
背後には巨大な標本箱。そこに並ぶのは、なぜか少女のドレスと靴。
「いつか、僕だけの姫虫さまに」
窓の外で、リーンリーンと虫が鳴いた。



