【二百文字】怪談集

修学旅行の前日、後輩が手作りのお守りをくれた。
「先輩、無事カエルお守り!」「お土産よろしくでーす」
「普通に帰るってば」
翌日、移動中に大事故にあった。

よみガエル……。

廊下を歩くたび、私の変わり果てた体を見て後輩たちが悲鳴を上げる。

「……せ、先輩、成仏してください」

二回目の春、あの子達も卒業だ。
私はまだあの日の姿のまま、お守りを握りしめて学校にいる。