【二百文字】怪談集

色違いの金魚柄の浴衣を二人で買った。友達は白地、私は紺地。髪飾りもおそろいで、髪はアップにする予定。
神社のお祭りの夜、待ち合わせ場所で待つ。薄暗くなった、遅いな。スマホもつながらない。
ふと、人混みの中から友達がこっちへ。
……浴衣から金魚が消えてる。帯が白い? 髪も下ろしたままだ。
「ごめん、待った?」いつもの笑顔だった。
あ、友達のお母さんから電話。「夕方、事故で……」という声が震えていた。