【二百文字】怪談集

田他里町の神社で縁切りを願った。
大好きな先輩と彼女が別れるよう、絵馬に願いをびっしり書いた。

でも帰り道、靴紐が切れ、車に轢かれかけた。
お賽銭をケチったせい? 泣きそうになった時、おみくじの言葉が頭をよぎる。
【他人の不幸を願うべからず。呪いは己に返る】

ハッと気づくと、見たことのない薄暗い路地にいた。
錆びた電柱のプレートには見たことのない文字で『多他里町』と書かれていた。