「……え?」 固まる私を見て。 皐月はようやく少し笑う。 「だから。」 そう言って。 皐月は私の前髪をくしゃっと撫でた。 「明日からはまた眼鏡かけててください。」 お願いするような口調。 なのに。 全然お願いに聞こえない。 「なんでそんな命令みたいなの!?」 「お願い。」 「う、うん。わかった。」 皐月は楽しそうに笑った。 その笑顔を見て。 また心臓が大きく跳ねる。 私はまだ知らない。 その言葉が。 嫉妬と独占欲から出たものだということを――。