私の耳にはその言葉しか入ってこなかった。 特別。 今。 皐月は確かにそう言った。 「……え?」 思考が追いつかない。 すると、 皐月は少しだけ困ったように笑った。 「だから」 そう言って、 私の頭をぽんっと軽く撫でる。 昔みたいに。 優しく。 自然に。 「もっと俺を信じてよ。」 夕日に照らされたその笑顔は、 ずるいくらい優しかった。