珍しいな、皐月が照れてる。 「花梨が泣いてるの見ると辛くて嫌だなって」 「……」 「花梨にはずっと笑っててほしいなってそんな風に思った。」 胸が跳ねる。 なんで。 そんなこと言うの。 「今も昔もこれから先もこんな風に思うのは」 その声は静かだった。 だけど真っ直ぐだった。 「花梨だけなんだ。」 風が吹く。 髪が揺れる。 なのに。