地味な私が人気者の幼なじみに溺愛されています。


夕焼けが街をオレンジ色に染めていた。

私は皐月と並んで歩いている。

いつも通る帰り道。

昔から何度も歩いた道。

なのに今日だけは妙に落ち着かなかった。

さっきから掴まれた手首が、ずっと熱を持っている気がする。

「……」

沈黙が続く。

すると、

「花梨」

皐月が先に口を開いた。

「なに?」

「なんで幼なじみをやめたいなんて言ったの?」

胸がぎゅっと締め付けられる。

やっぱりその話になるよね。