もしかして。
いや、そんなわけない。
そんな都合のいいことあるはずない。
それなのに。
なぜか期待してしまう自分がいた。
もし私の考えている通りだったら。
もし本当にそうだったら。
そんな想像をしてしまうたびに胸が熱くなる。
でも、その気持ちを返せるかって考えたら...うん、私の気持ちは決まっているだろう。
駅へ向かう途中も、母のことを心配しなければいけないのに、頭の半分は皐月の言葉で埋め尽くされていた。
あの時の表情。
あの時の声。
そして言いかけた言葉。
何度思い返しても、胸が落ち着かない。
答えなんてまだ分からない。
だけど、今日の皐月の表情だけは忘れられそうになかった。

