「なんだろ、月城からだ。」 「え?莉奈から?」 思わず聞き返す。 なんでこのタイミングで。 皐月も不思議そうな顔をしながら通話ボタンを押した。 「もしもし。」 少し離れた場所で話し始める。 私はその背中を見つめた。 数十秒ほどで通話は終わった。 戻ってきた皐月の顔は明らかに困っていた。 「花梨。」 「……うん。」 「悪い。」 その一言で察してしまう。