背が高くて目立つから、ただ立っているだけなのに周囲の空気が変わる。 近くにいた女子たちがひそひそと話しているのが聞こえた。 だけど皐月はそんな視線を気にした様子もなく、まっすぐ私を見ていた。 その視線に捕まった瞬間、胸がどくりと鳴る。 「花梨。」 逃げられなかった。 私は観念して立ち上がる。 「話せる?」 「……うん。」 返事をしただけなのに喉が妙に乾いていた。