地味な私が人気者の幼なじみに溺愛されています。


(月城さん美人だよなー)

(滅多に見れないツーショット。)

(九条くんと言い合える人いたんだ……。)

そんな声まで聞こえてくる。

そしてその中心には私。

……なんで?

平穏な高校生活はどこに行ったの?

そう思った瞬間。

皐月が私を見てぽつりと言った。

「花梨。」

「な、なに?」

「昨日の続き。」

その瞳は真っ直ぐだった。

逃がさないと言うように。

「放課後ちゃんと話したいから」

胸が大きく跳ねる。

昨日からずっと引っかかっていた言葉。

聞きたくないのに、聞きたい。

知るのが怖いのに、どうしても気になってしまう。