前はこんな風に甘えることなんてできなかった。 迷惑じゃないかな。 重くないかな。 そんなことばかり考えていた。 でも。 今は違う。 皐月はちゃんと受け止めてくれる。 だから。 少しだけ勇気を出す。 「ねぇ皐月。」 「ん?」 「わたし疲れちゃった。」 「知ってる。」 「もっと褒めてー」 数秒。 沈黙。 そして。 皐月が固まった。 私は思わず吹き出す。