地味な私が人気者の幼なじみに溺愛されています。

うーん、どうしよう恥ずかしい。

でも、今だけは。

皐月に甘えたかった。

私はそっと手を伸ばし。

皐月の服の袖を掴んだ。

「花梨?」

不思議そうな顔で振り返る。

私は思わず視線を逸らした。

顔が熱い。

たぶん今、すごく赤い。

それでも。

勇気を出して口を開く。


「……皐月。」

「ん?」

「ぎゅーして。」

声は小さかった。

自分でも聞こえたか不安になるくらい。

だけど。

皐月にはちゃんと届いていたらしい。

一瞬だけ目を丸くする。