『九条くんと早く別れて』 その紙を見つけた瞬間から 全身の血の気が引いた。 私はしばらく動けなかった。 家に帰ってから、何度見ても書かれている言葉は変わらない。 見間違いじゃない。 悪戯でもない。 はっきりと誰かが私に向けての言葉だった。 胸の奥がぎゅっと痛くなる。 昔のことを思い出した。 中学の頃。 皐月と幼なじみってだけで散々言われた陰口。