地味な私が人気者の幼なじみに溺愛されています。

「うん、いいよ。」

皐月が息を呑む気配がした。

それから、ゆっくりと顔が近づいてくる。

近い。

近すぎる。

長い睫毛も、少し赤くなった耳も見える距離。

なのに。

あと少しのところで、皐月の動きが止まった。

まるで本当にいいのか確かめるみたいに。

その一瞬の躊躇が、胸をぎゅっと締めつける。

私は皐月の制服をぎゅっと掴む。

すると。

皐月の指先が頬に触れる。

温かい。

優しく包み込むような感触に、思わず息が漏れた。



次の瞬間。


柔らかな唇が重なる。