「私も皐月のことが大好きだよ。」 そう答える。 すると。 皐月の表情が少しだけ柔らかくなった。 張り詰めていた空気が、ほんの少しだけほどける。 そして。 そっと一歩近づいてくる。 制服の袖がかすかに触れた。 それだけで肩が震える。 「……花梨」 少しだけ照れながら。 私の名前を優しく呼ぶ。 「ちょっと、今日余裕ないけど、ごめん。」 意味はすぐに分かった。 顔が熱い。 心臓もうるさい。 でも嫌じゃない。 私は小さく頷いた。