「花梨〜おはよ。」
翌朝。
教室に入った瞬間、聞き慣れた声が飛んできた。
「……莉奈おはよう。」
私の席の隣に立っていたのは月城莉奈だった。
中学の頃に出会い今では心を許せる大切な親友。
相変わらず整った顔と無表情だ。
「花梨眠そうだね」
「昨日あんまり寝れなくて……。」
「昨日、何時に寝たの?」
「う…覚えてない……。」
「睡眠大事にしている花梨にとってはかなり重症だ。」
莉奈が小さく呆れたように言う。
私は苦笑するしかなかった。
本当に眠れなかったのだ。
時計を見てはため息をついて、目を閉じては昨日のことを思い出して。
気づけば夜中を過ぎていた。

