「今日は、皐月と2人きりだから、いいかなって、だめだった?」 「いや……いつも可愛い上に今日はもっと可愛いからびっくりしてるだけ」 「……え?」 即答してしまう。 皐月は少しだけ笑う。 「2人きりの時だけ許す。」 その一言がずるい。 自然に手が差し出される。 私は少しだけ迷ってから、その手を取った。 そのまま電車で移動する。 隣にいるだけで落ち着かないのに、手は離れない。