朝。 目が覚めた瞬間、昨日のことが頭に浮かぶ。 公園での告白。 キス。 抱きしめられた感覚。 全部がまだ夢みたいで、現実じゃない気さえする。 玄関を出ると、もう皐月がそこにいた。 いつもと同じ顔なのに、全部が違って見える。 「おはよ、花梨」 その一言で心臓が跳ねる。 昨日と同じ声なのに、意味がまったく違う。