地味な私が人気者の幼なじみに溺愛されています。

皐月が少しだけ視線を逸らして、それからちゃんと私を見る。

「……嫌じゃなかったら、してもいい?」

その言葉に胸が跳ねた。

ずるいくらい優しい聞き方だった。

拒否なんて最初からできるわけがない。

私は小さく首を振って、ちゃんと皐月を見る。

「嫌なわけないよ」

その一言のあと、少しだけ沈黙が落ちる。

でもその沈黙は怖くなかった。

距離が縮まる前の、静かな時間だった。

皐月の表情が少しゆるむ。