言った瞬間、空気が変わった。 静かになって、でも重くない。 皐月の目が揺れる。 驚きと、安心と、嬉しさが混ざっている。 「……ほんとに?」 「うん」 今度はちゃんと言えた。 皐月がゆっくり近づく。 私はもう逃げない。 距離がなくなる。 呼吸がかかるくらい近い。