地味な私が人気者の幼なじみに溺愛されています。


見てた。

ずっと。

私が気づかないまま。



胸の中がぐちゃぐちゃになる。

怖いじゃなくて、違う感情が勝ってきていた。



皐月は少しだけ困ったように笑う。

「あ、ここまだ学校の前だった。場所、変えよっか?」

その優しさに、私は小さく頷いた。



二人で歩き出す。

手は繋がれていないのに、距離はやけに近い。

その距離が、余計に落ち着かない。