昔からこうだ。
皐月は一度言い出したら引かない。
私だって負けたくなくて意地になる。
だけど今日は、いつもと違った。
心の中にあった風船がパーンッて割れる音と共に
胸の奥に溜め込んでいたものがもう限界だった。
毎日の視線。
たくさんの陰口。
勝手な噂。
全部が苦しかった。
朝、学校へ向かうだけで胃が重くなる。
玄関でローファーを履く瞬間から憂鬱で、学校の校門が見えるだけで足取りが鈍くなる。
廊下ですれ違う女子たちの笑い声にびくりとする。
「また見られてる」
と思うたび、呼吸が浅くなった。
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